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執筆者の写真keromochi

おもバザ振り返り


こんにちは。

11月だというのに暑いですね。

一昨日の晩、帰り道に半袖で歩いてましたが家に着く頃には汗だくになっていました。昨日今日も一日真夏の格好で過ごしてしまいました。とんでもねえ。これから先どうやって生きていこう。



さて2023年11月3日、東京神保町にて「おもしろ同人誌バザール(以下、おもバザ)」というイベントが開催されました。

おもバザとは、情報系同人誌を主に取り扱う即売会です。要は漫画の二次創作とかはほとんどなくて、評論・紀行・レシピ本・写真集・〇〇レポ・なんらかの体験談などの同人誌が主役ということですね。とても面白いイベントなのでお近くの方はぜひ行ってみてほしいです。

管理人は昨年初めてこのイベントに客として参加してみて、様々な知らない世界と出会うことができて大変おもしろく「我も出展してみてぇ!」と思ったわけです。そして一年後、念願を果たすことができました。


これまで様々なイベントに出展してきましたが、生き物オンリーや自然系・博物系のイベントに限って参加していたため、それ以外の広く様々なジャンルが混ざったイベントは今回が初めてでした。

コミティアやコミケ、デザフェスなどに出展してみようかな...と思ったことも何度もありますが、生き物イベントの中でも土壌動物や生物紀行なんてニッチ枠なのに総合的なイベントで闘えるのか?見てもらえるのか?と思っていました。

そこに現れたのが「おもバザ」です。情報系同人誌イベントということは他の出展者も激ニッチ枠が多いわけなので、ニッチVSニッチ(?)であればやれるのでは?と思い、初めての生き物オンリー以外イベントに挑戦すべく申し込みボタンをポチっとしてきました。


出展数が多すぎないというのも、おもバザを選んだ大きな理由です。コミティアとかコミケとかどうやっても全ブース回り切れないし。全ブースをまわれるような規模のイベントに出て、まずは見てもらうというのを目的としました。


お客さんも未知の世界を知りたがっている人が多い印象です。おもバザこと、知的好奇心激高人間集い処。


―見せてやるぜ、俺の世界をよォ!


これまで出店してきたイベントとは異なり今回は同人誌を売るだけなので、準備は楽チンでしたが、会場への発送の段階で「はて.........何冊送ろう?」となりました。まったく売れ行きが予想できません。

先月のいきもにあは過去にないくらい凄まじい勢いで誌が売れてしまい、会場に持ち込んだ分はすべてが完売となってしまいましたが今回はそう上手くはいかないでしょう。しかし少なく見積もって折角ブースに立ち寄っていただいたのに売るものがないというのはまずい。というわけでええいままよ!と「いきもにあが2dayで〇冊売れた、おもバザは1dayだからその半分だぜ!」と決めました。これが管理人の決意です。


当日は乗換駅でお腹痛麿(おなかいたまろ)になってしまい、おトイレに駆け込みました。そしたら乗換の電車を逃して次の電車が15分後くらいになってしまいました。おもしろい。



神保町につくとガラガラを引いてる人がいたので付いていくと会場に着きました。良かった。

開場1時間前を切っていましたが同人誌を並べるのみなので楽勝です。すぐに設営も終わり同じ部屋(別の階と合わせて3部屋に分かれてる)のブースを見たり以前購入したブースの出展者さんとお話するなどしていました。


そうこうしているうちに11時となり開場。ビルの3階なので、広い会場でのイベントのような盛り上がりはありません。静か―にぽつりぽつりとお客さんがやってきます。


しかしですね、最初の方はなかなか立ち止まってもらえません。「あぁこれはあれだ、たまにツイッターのTLで見る初めてのコミケ出展みたいな『初出展は誰も立ち止まってくれなかった』ってやつか?...」と思いながら椅子に座ってツイッターしてました。


お昼近くなると少しずつ立ち止まってくれる人が出てきました。ありがてぇ!もにあほどの勢いはないものの、誌を買ってくれる人もいて嬉しい限りでした。ありがとうございました。

その後も1,2冊ずつ買ってくれる人がぽつぽつと続き、16時、無事閉場しました。

思ったよりも売れてくれたので帰りは幸いにも配送無しになりました。ありがてぇ~ッ!(心情的にも、お金的にも)。



振り返りとしては、いきもにあ等の生き物イベントの(良い意味での)異常性を改めて思い知ることができましたね。生き物好きから感じ取れる「生き物に対する飢え」のようなものがこうしたイベントでは感じられず(当然である)、我ら生き物好きと非生き物好きとの間にある絶対的な隔たりがあると思いました。でも、そんな我々が落ちて這い上がることのできない深淵を上からチラ見してみたいという非生き物好きは少なくはない、そんな印象です。


※ここでいう非生き物好きは生き物嫌いという意味ではありません。「生き物が生活の一部」「魚に人生を捧げたい」「寝ても覚めても虫のことしか頭にない」「三度の飯より骨が好き」みたいなそういう人ではないという意味です。たぶん弊ブースに立ち寄る人は、一般人としては普通に生き物は好き・嫌いじゃないという人が多いと思います。物凄く簡単に言うと所謂生き物屋かそうでないかの違いなのだろうか。



ただ、初見の人が新刊を買っていくのは恐らく普通のことなのですが、土壌動物のことばかりな今回の新刊「ニュージーランド生物紀行」が初めて買っていく本で本当にいいのか?とは思いました。かといってインドスリランカ生物紀行がジャブかというとそうでもない。



まあ後は、誌に出てる生き物で一緒に語れる人の少なさが寂しいみたいなものはありました。

そりゃMokopirirakauやHolacanthellaを語り合えるいきもにあは、やはり全国的に見ても異常空間なのでしょう。でもこれまで当たり前のように反応されていたムカシトカゲに反応する人は今回一人もいなかった訳です。私の中ではムカシトカゲはトリケラトプス並の存在なのですが、一般ではそうではない。そうしたことを、知ってはいたけど「そうか.........」と気付かされる時間でもありました。知ってはいたけど。でもきっとあの会場にいた出展者は少なからずそういう思いをしてきているのではなかろうか。そう、俺たちジャンルは違えど同士なのではなかろうか。などと思いながら帰路につきました。


別にそれが良いとか悪いとか、もっと布教しなきゃとか、そんな話じゃない。対面イベントはこうして自分と世間との隔たり感をキャリブレーションする時間になるわけです。おもバザに限った話ではなく、これは生き物イベントでも毎度そうでTLの誰もが知っている(と勝手に思い込んでいる)生き物を、そこにいない人は知らないことが当たり前なのを忘れないための時間でもあるのではないだろうかと思っています。




次回のおもバザの開催は2024年4月27日(土)に秋葉原で行われるらしいです。frogplanetの出展は今のところ「しない寄り」です。なぜかというとGWやないか。つまり、そういうことです。


お時間ある人は行ってみてくださいね。なんと次回は入場無料だそうですよ。今回は入場料千円だったので、浮いたお金でもう一冊買えるドン!



来年はイベント出展どうしようかな。

基本frogplanetが出展してそうなのに出展してないイベントは、申し込みを忘れちゃってるか意図的に申し込んでいないかの大抵どちらかなので、前はこのイベント出てたのに今回は出てないな~ということがあったら察してください。

なんか最近はもう人生の余暇楽しむモードになっているので、あまりガツガツと連続で出展したりもしません。イベント当日はめちゃくちゃ楽しいし大人の文化祭的で大好きだけれど、やっぱり準備に労力がかかりすぎる。今後も対面イベントに関しては年1~2回、がんばって3回くらいまでの出展になると思います。来年になったら違うこと言ってるかもしれないが。月に何度も出展してる人、本当にすごいよ。


あとは最近の遠征が一個一個重めなので、そちらに時間を割きたいなというのもある。割きたいなというか、意識せずとも遠征に関することがライフワーク的に時間を割かざるを得ない状況になっていることも確かです。憧れが強すぎる。他の何にも憧れに勝てない。早く憧れを東京湾に沈めて楽になりたいって毎晩思う。



まあただあれですね。今後はもっと臓物丸ごとベロンと曝け出したものを執筆したり作ったりしたいという思いは今回のイベントを通して強くなりました。そういう意味ではおもバザではかなり刺激を受けた。

ただグッズでそれをやってしまうと本当に売れ残って文字通り泣くことになるので、結局同人誌がベストな形である気がする。同人誌であれば販売先はあるだろうしなんとかなる。たぶん。腐っても筆を執りてぇ。もはやブログでも寄稿でもなんでも良いんだけどね。と言いながら私は本という形あるものが好きなので、完成形は本にしたいと思うのでした。



はい、今回はこんなところですね。

おもバザに遊びに来てくれた方々、誠にありがとうございました。

またどこかで会いましょう。












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